アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

『underground』スパルタローカルズ、初聴きの儀。

新しき其れを手に取った。
まぶしい其れを開けたら広がる漆黒。
シンとして謎の扉のようで、
口を開けて隙間無く全部が詰まったような黒。
さてさて、
初聴きの儀と参りますか。

 
黒いマントを翻したら出てきた男が
「夢くれ」と鳴きだす。
刻み出した音は紛れもなくスパルタの其れ。
怪しくも目が離せないワァルドの始まり。

「コールタール0」航海のはじまり。
冒険がはじまった旅の道先。
わくわくとしてる。
少年のようにきらきらして
船先で風に吹かれてる。
最後の掠れた声がいい。

「jumpin」で刻まれる嗚呼スパルタのリズム的なやつ。
じゃつじゃつした心踊るやつ。
コーレスしたいしたい。
アヒトみたいな吠えにどきどきしたい。
きっとライヴでみんな踊り狂うよね。

アンダーグラウンド」此の詞がいちばんグッときた。
此の世界、歌詞カァドの最後の5行の秀逸さに。
なんと云う詞だろう。
皮肉めいて心とウラハラを口にして
葛藤と其の感覚に震え
手を取って光に一歩踏み出すまでの
映画一本出来るよな描写に
頭のてっぺんからさーっと何かに包まれるような
感動的悦に入った曲。
ギタァの音がHINTOを経て生まれた融合だなってすごく思った曲。

「battle」わくわくするリズム、
ギタァの自由度が増幅してて、
其れでもちゃんとスパルタの音だ!
細胞レベル〜以降の展開に震える。
構わず踊りたい。翻弄されたい。

スパルタの曲にそこはかとなくある「GOD」と云う匂い。
血とか人間とかつきつめたところにあるもの。
存在と云うか、在るもの。
哀らしさ。

「Leaky drive」
まさにドライヴィングのようにブレェキングで揺さぶられる。
音的に愉快なやつ。格好いいやつ。
何も考えずに踊れるやつ。

「noRmaL」
透明なとうめいな涙がひとすじおちる瞬間のような歌。
ひとすじの。
強い光の射すようなきらきらしたギタァの音と
歌の力が震わせる。
包まれてたい。
ずっと其の光に言葉に包まれていたい感覚がする音楽だ。
其の場の空気を変えるだろうな。
早く味わいたい。


リリース後のワンマン、待ち遠しい。

 

 

underground

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