アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

味と音楽が似てるなと実感した。

よく味をハーモニーとかって例えたりして
恥ずかしいとか思いつつも
なるほどなとは思ってた。
でも其れは
素材と素材のとか
これとソースがとか
然う云うイメェヂが多いかと思うのだけど
此れは
味覚なんだな
と思う出来事があった。


あたしは不摂生の所為もあってか
味覚障害だ。
亜鉛錠を常用しないと
たまになんらかの味が欠落して仕舞う。
最初はココアを飲んだとき
あれ、此の自販機壊れてるかも
って思ったくらい
其のココアは甘くなかった。
缶でなくてコップに注がれるタイプやつ。
砂糖が切れてるのかなあと
他の人にも飲んでもらったら
甘い
と。

其れから
たまに
苦味が欠落したり
醤油とか塩辛さが欠落したり
酸味だったり
まあ割と1つづつ逃亡なさる。

でもなぜか
此れが美味いか美味くないかは
迷いなく解る。
最近は自覚してる所為で
此のなんか足りない感じは
料理ではなくてまた味が逃亡してるな
と思うことはあるのだけど
美味いものは
然う云うのぶっとばして
ものすごく美味い。


繊細なとかハーモニーがなんちゃらとか然う云うのでなく
ガツンッ
と美味い。
美味いしか言わせないぐらいでやってくる。


たまに
然う云うバンドや音楽に出くわすことがあるけど
確かにあれに似てる。
理屈なしにすごくいい。恰好いい。
ああ云う衝撃。


でも
然う云うときに実感したわけでなく、
たまにイヤホンの接続が悪くなったりして
何かの音が欠落するときがある。
ギタァだけが聴こえないとか。
あのときに
同じ感覚になる。
すごく足りなくなる違和感とか
どの音もひとつひとつ大事で
何が欠けてもいけないし
全部が揃って此のバンドなんだみたいな。


演奏技術が巧かったり絶対音感で上手に歌ったとしても
其れだけじゃそんなに感動しなかったりするのとかも
然うなのかも。
美味いは上手いだけでは物足りない。


こんな実感方法は
あまりしないんだろうけど、
ハーモニーが其処まで恥ずかしくなく思えてきたからよしとする(笑)