アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

『星ヶ丘ワンダーランド』@梅田ブルクにて鑑賞

監督:柳沢翔
出演:中村倫也佐々木希新井浩文菅田将暉、杏、木村佳乃松重豊市原隼人


ほぼ予備知識なく観た。
おのこしの2人が出るな、ぐらいの。

とてもシーンがきれいで
役者の使い方が贅沢だった。
顔が少しだけ映るような撮り方とか
珍しいけど
登場人物にとっては
其の角度しか見えないリアルがあって
すごく納得がいった。
顔を見せるのだけが演技ではない、みたいな。

こどもたちがそれぞれ
母や父に思っていたこととか
感じ方の違いの道筋が
軌跡のようにちがうところから伸びるけれど
どこかに交差する点はあって
繋がらないひととひとはそこで出会う。
忘れたいこと
忘れて仕舞っていたこと
思い残したこと
繰り返し思い出すこと
さみしさ
やさしさ
愛おしさ
愛する後悔と
愛される後悔
ひとの想いが交差して
光がともるとしたら
きっとあんなあたたかい色なのだろう。
ちゃんと届けば
もしかしたら
繋がったままだったかもしれない。
とても
さみしい気持ちがたくさん詰まったお話でした。