アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

『俳優 亀岡拓次』@テアトル梅田にて鑑賞

監督:横浜聡子
出演:安田顕麻生久美子 ほか


『りんごのうかの少女』以来の横浜作品鑑賞。
飄々としながらも味がじんわり沁みる独特の空気感が流れる。
あたし個人的に
女役をとても自然にこなした俳優さんに一目置くと云うのがあって、
宮藤官九郎然り
菅田将暉然り
そして安田顕ももれなく。
『問題のあるレストラン』と『小川町セレナーデ』、
とても素晴らしかった。
そんなこんなで
亀岡拓次。
映画作りをする作品はいくつかあるけども
俳優の内側からの視点でにゃっと広がっていて
とても面白かった。
かと云って心の内を語り過ぎることもなく
でもじわじわと表情や行動や妄想の世界で見えてくるのが
とてもよい味だった。
着実に邁進するしちゃんと評価されるし
でも激しく鼓舞することもないけど
気持ちがじつと見てとれるところがとても可愛らしく
愛すべきキャラクターだなと。
また暫くしたら
ひょいと観たくなる映画でした。