アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

『ビッチマグネット』舞城王太郎 を読む。

久々に図書館予約で取り寄せ読書。
借りたの撮影前だったから便利な延長!でも明日閉め切り、を今日で読破。
トクマルシューゴやらmesomesoやら原田郁子やら
星野源やらウミネコサウンズやら
取り敢えずあたしのバス泊で大活躍癒し要員セレクトのプレイリストを
いんないやほんで世の中を遮断してそふぁーで集中したら3時間かからず読破。


いつもとは違うよー
って感じはちょっこり聞いてはいたのだけど
最初はそこまで違いを感じることなく『好き好き大好き超愛してる。』的な
青めの春な方かしらとか思いながら読んでいた。
あたしは割といつも
推理小説とか事件ものとしてマイジョーを読んでなかったりして
だったらどう読んでるんだよ
って感じだけど
たまに見立てとかつるーーーと意味噛み砕かず読んでて
此のひとの何が好きって
やっぱり最後の根底にあるものが愛ぢゃん
てのがおっきい。


あたしは細かく実証される出来事も重要だと思うけど
物事をざっくり大きくみて醸す感じも、
何かを捉えるに於いて全体と云うか最終的にブレずにいる
かなり重要な視点だと思うので
然う云う見方をたまにします。
否、疲れたからぽえーっとしたわけちゃいますよっ。



読んでいたわけです。
読み進めるにつれ
なんだろう
あああそう!なんでわかる!
いるよそういうひと!
おとこなのになんでわかるの!
とか
ドキっとすることや
ズキっとすることが
ちょいちょい出て来て
もうさいごには
ああそうですそれわかるし
それあたしだし
あたしのもやもやしてたことだし
そうおもうよなあ
おもわれるよなあ
ああなりがちなりがち
とか
いろいろ思うところあって
(ふりんけいけんはありません。ねんのため。)


花や香緒里のよいのかわるいのかわからないけど
軸のようにある考え方の芯について書かれてることが
すごく代弁されたような
見抜かれたような
なんだかわからないけど
心理状況をしゅるしゅると描いていて
あたしは
いまこれを読んだのは
すごく意味のあることだし
いまでないと思わないことがあると思ったし
ほんとに
此のタイミングで読んでよかったな
って
すとんって思えて
ちょっと背筋が伸びました。うん。
よかったよ。読んで。