アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

草間彌生展@国立国際美術館(大阪)に行ってきました!


もうあと一週間だよ!と焦ったあたしのようなひとがわんさと居て、
入場するのにも長蛇の列でひとくろうでした。

上から見た南瓜。

HPにプリントアウトする割引券があったので其れを握りしめて
教えて貰った通りに音声ガイド機を借りました。
此れはナレーションの間々に草間彌生本人が語ってたり
詩を朗読したり
更にはボーナストラックで唄も聴ける!
と云うちょうおすすめなものでした。


まずひとつめの部屋に現れるのが大きく掲げられた写真。

赤の世界に草間彌生此処にありと云わんばかりの堂々さ。
格好いい。

「愛はとこしえ」シリィズの部屋。
白と黒の世界。50枚ぐらいある大きなパネルがずらり。
壮観。
目や横顔、丸、線、いろいろなものが
繋がって、若しくは等間隔に距離を持ち描かれている。
中でも「河のながれ」「生老病死」「波」「星の住処」に
ぎゅっとこころをつかまれた。
遠目から観ても惹かれて近づくと泣きそうなぐらいに
感情がぐっと高ぶるもの。
其処にはパッションが込められている。
其の時の、思いが形になって描かれている。


左耳に装着したガイドからは詩の朗読がつづく。
愛と命と創作と。

「わが永遠の魂」シリィズ。
ぐんとカラフルな色になる。
「静かな朝のめざめ」と云う
赤と青で回りがさわさわしたのがとても目を惹いた。
あと「果てしない人間の一生」とか
「私大好き、とても好き」って云う
ピンクと水色のサイケな配色のかわいらしいもの。
あれも素敵だった。
同じ色を使っていても
「強迫」と云う作品はとてもただならぬ空気を発していて
とても気になって、他のものをさしおいて
フロアを斜め横断するぐらいに一目散に惹かれた。
なんでだか。


水玉の部屋。
巨大なチューリップが咲いている。


床も壁も天井も白地に赤の丸。
何かの印のようで
水玉に染められた空間。

カラフルな世界が濃厚さを増してるところへ出る。
ひとつひとつが濃くなってる。
イメェヂだけでなく確かな意味を持っている感じがした。
「魂の灯」を待つ列の間、
ボォナストラックの「君は死して今」を繰り返し聴いた。
新しい出会いのある部屋。
銀色や金色が出てくる。
巨大な自画像などの顔や
もう飛び出してきそうで溢れんばかりではちきれそうなものが
平面の中で満ち満ちながら大人しく収まっていた。
列をなして観られた「魂の灯」は4秒!!!!きり。
なぜに!
あったはずの水のなんらかは中止になっていた。
あの部屋の煌めきはすごくて
宇宙に居るようだった。
もっとながくずっといたかった。
鏡の屈折が続くカラフルな電球は
もう宇宙でしかありえなかった。
あちらもこちらも
何処を観ても宇宙の中だった。


暫し放心していた為、次の部屋がどれだったか記憶が曖昧だ。
と云うか此れを綴ってるのもかなり前後してそうなくらい
魂の灯はすばらしかった。


余韻をひきずりつつ
映像コォナァでいままでの歴史などをざっとなぞるものを観て
此のひとのパッションがほんとうに純粋で
むきだしだけどうつくしいなと
思いました。
いつまでもお元気でいてほしい。。。

とショップやエントランスをみながらほぅわりして



出口をでたら
とんでもなくシュウルな光景が待ってた(笑)