アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

あなたのなまえをしたためて。

宛名印刷とかってきらい。
更に印刷なのに漢字間違えてるとか
ちょう興ざめ。


自分のなまえを
あなたはどんな字で書くのだろう。
どんなものを使って
どんな風な筆圧で
どんなくせのある字で
其の余白に記すのだろう
って
考えるだけでどきどきする


…て要素がないってことでしょ。


うーん。


どんなに汚くても
あなたの書く字は
あなたしか書けない
あなたの匂いがする。



去年だったか
生まれてはじめて
ラヴ・レタァみたいなものを書いた。
書きなおして
書きなおして
結局渡すことはなかった。


でも
あんな純粋さは
文字だから伝わるのではないかって思う。


届けと思って書く文字には
届けたいと思って声に感情を込めるように
熱がこもってる。
平たく
二次元に打たれた文字には
決して出せない匂いがする。


いちいち感情を記すような( )も記号も要らないのだ。



あたしのなまえをしたためて
あなたのもじでそれをちょうだい


あなたのなまえをしたためて
あなたにとどけとねがいます


そんな
ちょっとふるくさい匂いが
あたしはだいすきなのです。


読まず食べたりしないでね。