アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

「感情の呼応。思惑の段差。」(2006年09月21日の記述)

人生は正当防衛だろうか。
どこからそんな、
防御と攻撃を両手で同時にこなす様な
そんなものを必要とする世の中になったろう。
可愛いから欲しいと思う。
あれもこれも、
欲しいと思う。
お金があれば全部手に入れて仕舞うのか。
でも、
其れを手に入れたことで、
其の後はどうなんだろう。
手にした欲で満たされるのか。
日々其れを愛でることが出来るのか。


もし其れに感情があるとしたら
日々でなくとも愛で続けることは出来るのだろうか。
幸福でなくとも、
一方が傾いてしまわないだけの気持を
保つことが出来るのだろうか。
安易に、
手に入れることは、
怖い。


欲しいと思う気持ちに支配されるのが嫌だ。


欲しいけど、
其の対象が受ける感情はどう云う具合か、
何かを変えてしまわないか、
何かを制限してしまわないか、
何かを奪ってしまいやしないか。


そんなことを考える。


でも、
世の中そんなにひとのことを考えずに居るひとが多い。
考えずに居るひとの方が、多い。


エゴから生まれるものは
のしのしと歩いてる。


踏みつぶしたりしても、
其れは大きいから仕方ないじゃない、
と云った風情で。


其れが愛情などと云う名札をつけたら、
質が悪い。
想いだもの、
どうして?
なんて理由がまかりとおる。


誰にも奪ってはいけないものはある。
誰であっても、勿論お金でも買えない。
不当な圧であっても。


素敵なものや可愛いものはたくさんある。


でも
出来れば其の中のひとつだけに
そっと手を伸ばして
同時に触れたものと
まっすぐ前を向いた侭
何かを同じに感じたい。


共感はたくさんでなくていい。


其の時にちゃんと見えたら、
それでいい。