アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

とびだし注意。

あたしは飛び出す絵本が読めません。
色盲テストでひっかかりませんが
3Dなやつはちっとも浮かんできません。
(あのふたつのしくみのちがいがあんまりわからぬ)
ふだんはぽけぇーーーっとしとるので
そのへんはわりと
柔軟な思考だと思っていたのですが
どうにも人工的なそれらは
あたしの前では2次元でしか繰り広がらないようでした。


3Dと云えば
思い出すはキャプテンEO。
赤と青の冗談みたいな紙の眼鏡をかけて
飛び出してくるなんらかを避けようと動いたり
掴もうとして思わず手を伸ばしたり
端からみると大層危ない態で鑑賞した記憶がうっすらあります。


でもあれ
アトラクションだからいいわけです。
あー面白かった。
3Dを体感。
ちょっと体感したら其れでじゅうぶん。


映画なんてとんでもない。
とあたしは思ってる


臨場感とか引き込まれる感覚って
そもそも大きなスクリィンで観たらあるし
どんだけ自分で集中して想像して入り込むか入り込めるか
が面白いのであって
あっちから執拗に出て来てほしくない。
呼んでないのに要らんのです。
犬好きか。犬好きが好きなのか(ちょう偏見)



映画の平面な世界にこめられたパワァがあたしは好き。

其の平たい壁の中にすぅっと入っていって
其の中の何かに感情移入したり
思ったり考えたり悩んだり涙したり楽しくなったり
其のじゆうさが好きなんだよ。
シンプルなものが
ひとによって違うく反応して
増幅したり
さまざまなことが起こるのが
すきなんだよ。


まったく。


なんでもかんでも便利になって
あれもこれもしてあげるのは好きぢゃない。
あれこれ世話し過ぎてダメにする一見健気で真摯なようで実はエゴ的愛情
のようだ。


自分で感じなければいけないこととか
想像力は
自分でやしなうものだし
簡単に出て来ちゃうときっと其れらは低下する。
使わないと低下するよ想像力!
だのに
ヘンな錯覚と妄想はやしなっちゃう。
現実は現実
ちゃんと見えてるのかな。


3D眼鏡はなにに都合よくとびだすんだろう。


あぶないあぶない。
ここはこころの境界線だよ。
びゅんびゅんとんでこないでよ。
かってにとびだしきんしです。