アンヂィズキット

いろんな意味で演ずるひと。 芝居・音楽・絵・言葉をサイクロン方式に小出しにして遊びます 。

そのてをつかめばみえるにちじょうはまほうのようだけどほんとうなんだ。

つるるると
なにかがぬげたような感覚がして
あたしはたぶんまたうまれた
なんども
しんでは
うまれて
うまれて
しんでく
そして
またうまれて

公園の遊具の色がかわいかったり
桜がきれいだったり
ふるい家並みや
瓦やかやぶきや
空が低く手を伸ばせそうだったり
夕陽が説得力をもって帰っていくのだとか

そんな普通の風景を
ちゃんと目に留めて
こころでなにかを受け止められていることに
ほっとする。

自然は悪戯をやめないけど
あたしたちはいまいきているから
きっと
まいにちなにかを感じながらへんかしてく。
それには
きっと
いいも
わるいも
ないんだろう。

それらでぼくらはつくられて
それらにきみらとつながろう

ことばは音になってまわるだろう
こころにひっかかってくるくると描くだろう

たくましくいきていくことは
きっと
なんでもないにちじょうを
たのしむちからをもってくことだ
うたいださなくても
おどりださなくても
おおわらいしなくても
りょうてをあげてなくても
すこしだけ
きもちがぽわりと
あたたかくなって
あしたを照らすんだろう
とおくがみえなくても
みらいはよういしてある
きっと
いまは
よういにみえないのだとしても。